我が国周辺では火山の噴火が頻繁に生じており、定期便の飛行ルート変更が必要になることも珍しくありません。JAXAでは数km遠方の火山灰を観測する航空機搭載用の偏光ドップラーライダーの研究開発を進めており、試作した装置を地上に設置して大気を観測する実験を鹿児島県桜島で2022年8月に実施しました。
本実験では、大気中の粒子濃度を計測するオプティカル・パーティクルカウンターをドローンに搭載して、その飛行位置周辺をライダーで観測しました。その結果、受信光の偏波特性から大気に浮遊している物質が火山灰であることを推定することと、その濃度がライダーの受信強度と相関があることが確認できました。